ベッカム、テムズ川疾走 クールに花添える

黒のスーツに身を包んだデービッド・ベッカム選手(37)が聖火をのせた高速ボートに乗ってテムズ川を疾走. 五輪スタジアム近くまで聖火を届けた. 7年前の国際オリンピック委員会総会で五輪招致を熱心に訴えた. 成功の立役者と称賛された. 五輪公園があるロンドン東部で生まれ育った元サッカー少年. だが、「主将として、英国五輪代表を引っ張りたい」と公言し続けた夢は、かなわなかった. 「残念だけど、僕より熱烈にチームを応援する人間はいない. 健康靴 地元に五輪を招致する力になれたことを誇りに思うし、すべての瞬間を心待ちにしている」. こんな大人のコメントが共感を呼んだ. 顔に刻まれたしわの分だけ渋みを増した貴公子が、開会式にクールな彩りを添えた. (稲垣康介).